Binance での入金方法と手数料
暗号通貨取引所「Binance(バイナンス)」は手数料の安さと最多の取扱通貨で世界最大の暗号通貨 取引所の 1つです。
海外取引所では珍しく日本円を対応しており、クレジットカードを使って直接購入することが可能です。また、レンティング サービスのセービングやステーキング、DiFi サービスの 流動性スワップ など多種のサービスにも対応しています。
暗号通貨(仮想通貨)で検索すると多くの記事でバイナンスが紹介されて、利用しているユーザーも多い取引所です。
この記事では バイナンス でお得に取引をできるように、低コストでの入金方法と各手数料について解説しています。
暗号資産 投資のやり方をもっと知って、お得に取引をしていきましょう。
※独自調べのため、掲載している数値が間違っている可能性があります。
Binance への入金方法
Binance への入金方法は色々な方法がありますが結果からお伝えすると「日本の取引所から送金」が最も低コストで暗号通貨を手に入れる方法になります。次点が「P2P トレード」になります。
それぞれの仕組みを説明します。
– 銀行入金
– クレジット/デビットカード
– P2P トレード
– 代行業者決済
-他の取引所から送金する
銀行入金
Binance の銀行口座に法定通貨を振込する銀行振込です。
いくつかの法定通貨で入金できますが通貨によって入金方法がカードやウォレットからの入金になります。
この銀行入金では日本円が対応していません。そのため、日本円を他の通貨に両替して口座に送金することになります。
日本の銀行から Binance の銀行口座に送金を行う場合は [送金手数料 + 中継手数料 + 高い為替レート] などの余分なコストに、送金日数がかかってしまうため、おすすめできません。
10,000 円を Binance の銀行口座に送金した場合は次の手数料と受取金額になります。
送金業者 | 為替レート (1 USD) | 海外送金 手数料 | 受取金額 | ロス率 |
---|---|---|---|---|
三井住友銀行(SMBC) | 111.910 円 | 3,500 JPY | 58.08 USD | 35.58% |
楽天銀行 | 111.878円 | 1,750 JPY | 73.74 USD | 18.21% |
※ USD で入金した場合 1:1 で BUSD に両替されます。
クレジット/デビットカード
クレジットまたはデイビットカードで支払いする Binance が決済する方法です。
カード手数料によって異なりますが、 2.0 〜5.0% の範囲内になります。
支払い通貨で日本円(JPY)を選択することができますが、2021年 7月から日本のクレジットカードでの利用できません。理由としては、金融庁が無登録 事業者として Binance に警告をしたため、日本の銀行が Binance でのクレジットカードの利用が禁止しているとのことです。(楽天に確認済み)
決済方法 | 決済通貨 | BUSD 購入 | 手数料 |
---|---|---|---|
クレジットカード(JPY) | 10,000 円 | 86.64 BUSD | 200 円(2.00%) |
クレジットカード(USD) | 90.16 USD | 87.05 BUSD | 1.80 USD(2.01%) |
※ BUSD ステーブルコインですが、 1 USD = 1 BUSD ではないため差額が発生しています。
※ 利用する為替レート(Google)は 10,000 JPY = 90.16 USD で想定。
USD 払いの場合は為替レートに加えて 事務手数料が発生するため、日本円での支払いより余分なコストが発生することになります。

日本のクレジットカードでUSD払いを利用した場合は「利用金額(USD) ×ブランドの事務手数料× VISA 為替レート(JPY)」で計算されます。
楽天カードの場合は次の支払い計算になります。
– 利用金額 × 為替レート × ブランド事務手数料 1.63% = 支払い金額
– 90.16 USD × 113.5002704793 JPY/USD × 1.65% = 10,233.18 円
※ VISA 為替レート:10,000 円 = 91.60 USD。
P2P トレード
P2P は第三者を介さず、ユーザー同士(販売者と購入者)で行われる直接取引のことで、販売者が指定する支払い方法・法定通貨で購入者が支払い、販売者が購入者に暗号通貨を渡す仕組みになっております。
P2P 取引は他の入金方法よりも低めに設定されているため、どの入金方法よりもコストを掛けずに暗号通貨を購入することができます。
USD/BUSD では AirTM が利用されており、英語でのやり取りになります。
JPY/BUSD は LINE Pay での決済が多く利用されており、日本語でやり取りできる事が多いです
P2P トレードはユーザー同士の取引で販売者に直接支払うことになります。不正行為が行われないように Binance が管理していますが、支払いに関してはユーザーでの責任になるのでご注意ください。
支払い方法 | 販売価格 | 送金 手数料 | 決済額 | 受け取り枚数 |
---|---|---|---|---|
AirTM | 1 BUSD = 1.008 USD | 0.79% | 90.16 USD | 89.44 BUSD |
Wise | 1 BUSD = 1.020 USD | 0% | 90.16 USD | 88.39 BUSD |
LINE Pay | 1 BUSD = 115.43 JPY | 3.91% | 10,000 円 | 86.63 BUSD |
代行業者決済
代理業者を通じてクレジットカードで支払い暗号通貨を購入する支払い代行サービスです。
対応通貨は 40通貨以上あり、「JPY(日本円)」も対応しています。
日本円 決済は「Simplex」しか選べることができません。USD 決済にすると「BANXA」「Paxos」を選ぶことができます。
![[Binance] 代行業者決済](https://storage.4watcher365.dev/concentrator/dc177bd0-binance_third-party-payment.png)
利用できるクレジットカード ブランドは「MasterCard」「VISA」で JCB は利用できません。
また、代行業者決済には 15% の利用 手数料が発生します。
業者 | 決済通貨 | BUSD 購入 | 手数料 |
---|---|---|---|
Simplex | 10,000 円 | 75.52122626 BUSD | 16.23% |
Simplex | 91.29 USD | 76.69067492 BUSD | 15.99% |
BANXA | 90.16 USD | 85.02000000 BUSD | 5.700% |
Paxos | 90.16 USD | 90.16 USD | 0% (1 USD = 1BUND) |
※ Google 為替レート:10,000 JPY = 90.16 USD
※ BUSD(バイナンス USD)は米国ドルと連動したステーブルコインでニューヨーク州金融サービス局が認証を受けています。
※ 楽天カードなど日本のクレジットカードを利用することが可能です。
日本取引所から送金
日本の取引所で暗号通貨を購入し、Binance に送金する方法です。
取引所での取引 手数料と出金 手数料が発生しますが、クレジットカードの支払いより安価になります。また、取引のスプレッドと出金 手数料は取引所によって異なります。
日本の暗号通貨取引所は高いスプレッドで設定されていることが多いため、海外の暗号通貨取引所を利用されていますが、クレジットカードでく購入するより 安くなるので日本円で暗号通貨を購入して その暗号通貨を海外 取引所に送金するのはとてもポピュラーな手段です。
10,000 円を日本の暗号取引所で購入および Binance への出金した場合は次になります。
取引所 | 購入金額 | スプレッド | 購入数 | 出金手数料 |
---|---|---|---|---|
bitFlyer | XLM = 78.143 円 | 0.96% | 127.9705 | 無料 |
bitbank | XLM = 74.160 円 | 0.12% | 134.8435 | 0.01 XLM |
Binance | XLM = 0.67800 BUSD | 135.5869 |
※ 暗号通貨またはネットワークによって送金 手数料が異なります。
※ 日本 取引所によっては小数点 以下は出金できず、端数が口座に残るケースがあります。
比較
それぞれの入金方法と手数料をまとめると次になります。
入金方法 | 手数料 | 特徴 |
---|---|---|
銀行入金 | 18 〜40% | 無駄な手数料がかかる |
クレジットカード | 2.00% | スピーディーで安価で購入可能 |
P2P トレード | 0.79 〜 4% | 取引保証 100%はされていないが低コスト |
代行業者決済 | 16.23% | 高い手数料が含まれるが日本円で購入可能 |
日本 取引所から送金 | 0.5 〜 10% | 取引スプレッドでやや高いが利便性が良い |
一時期はクレジットカードの日本円 払いが利用できましたが、2021年 6月 25日に日本政府からの警告により、日本のクレジットカードで決済ができなくなりました。
そのため、日本円で購入するなら P2P トレードが無駄なコストがかからず、安価で暗号通貨を入手することができるのでおすすめです。
代行業者決済ではクレジットカードが利用できますが手数料が高額です。それなら他の暗号通貨取引所で購入してバイナンスに暗号通貨を出金するの方が無駄な手数料を抑えることができます。
日本の暗号取引所のスプレッドが高い数値で設定されていますが、日本円に戻す際にバイナンスから日本の取引所に送金することがあるので、送金練習としてやってみるのはいいと思います。
USD を持っている場合は
ユーザー同士の取引「P2P取引」をおすすめです。ただ、取引はユーザー責任となっているため、ユースケースを見て操作感を理解した上で、取引に臨んでください。
保証が欲しい場合には「バイナンス口座への銀行振込」になります。USD から BUSD への手数料が無料になっているのでコストは振込手数料のみになっています。
一度体験し仕組みを理解すると、次からの入金が手軽に始めれるので自分に合った入金方法で試してみてください。