この記事ではXUMM で利用している XRP Ledger (XRPL) アカウントを削除する方法とアクティベート時にロックされた XRP の返還方法をご紹介します。


厳密には XUMM ウォレットから XRPL アドレスを削除し、無効化することができますが XRPL アドレス自体を削除することはできません。また、入力したアカウントのシークレット (秘密の数字 / シークレットキー / ニーモック) も XUMM から削除されます。

アカウントを削除してもアカウントのシークレットを入力して XUMM で再度利用することができます。

前提条件

XRP アドレスを削除するには、対象のアドレスに紐付いているトラストラインをすべて削除する必要があります。
また、アドレスをアクティベート時にロックされた XRP と 保有している XRP を移動先の XRPアドレス が必要です。

  • トラストラインをすべて削除していること
  • ベースリザーブの XRP を受け渡す先の XRPL アドレスを持っていること

削除方法

Webサイトの XRP Ledger ServicesXRP TOOLKIT、または XUMM ウォレットの xApp「Account Merge」から XRP アドレスの削除操作をすることができます。

ここでは XRP Ledger Services で アドレスを削除する手順を紹介します。

操作手順

  1. XRP Ledger Services にアクセスし、[Sign in with XUMM] 項目をタップして QR コードを読み込みます。
  2. 削除したいアカウントでログインを承認します。
  3. ページ下部に移動し、[Account Delete] 項目をタップします。
  4. [XRPL Address where remaining XRP should be sent to] 欄に削除するアドレスは保有している XRP を転送する XRPL アドレスを入力し、[Send Account Delete to XUMM] ボタンをタップします

※ 取引所のアドレスに転送する場合は宛先タグが必要です。XUMM ウォレットに転送する場合は宛先タグは不要です。

XUMM:XRPL アカウントを削除する
  1. 承認リクエストを XUMM で展開します。
  2. 削除するアカウントと XRP の送り先アカウントを確認し、アカウント削除のトランザクションをスライドして承認します。
  3. 最終警告の内容をして [続ける] ボタンをタップします。
  4. 実行されると XUMM からアカウントが削除 (無効化) されたことを確認します。

※ アカウント削除のトランザクション手数料は 2 XRP です。削除手数料はアクティベート時にロックされた XRP から差し引かれます。

XUMM:XRPL アカウントを削除する

気になる FAQ

Q. 公式サポートにメールを送信してアカウントを削除する〜 とどこかの記事で紹介されていましたが正しい方法ですか?

A. 公式 Twitter「@XummSupport」は削除を行いません。

Q. 削除した XRPL アドレスは二度と利用できませんか?

A. XUMM からアカウントを削除されますがアカウントは削除されずに無効化された状態で XRPL に存在しています。
アクティベートすることでアドレスを再度利用できます。

Q. 削除した XRPL アドレスのトランザクション履歴は消えますか?

A. いいえ、削除してもアドレスが行ったトランザクションはXRPL の残っています。
XRP Ledger Explorer「XRP XRPSCAN」などでトランザクション履歴を確認することができます。

Q. アドレスを削除しましたが アクティベートした XRP が全額戻りませんでした。

A. アカウント削除には 2 XRP の手数料がかかります。

Q. アカウントを復元するにはどうしたらいいですか?

XUMM の [アカウントを追加する] から [既存のアカウントをインポートする] を選んでください。
アカウントを復元するにはアカウントのシークレットが必要になります。

Q. XRP は受け渡し先を取引所のアカウントでも可能ですか?

A. はい、取引所の XRPL アドレスで XRP を受け取ることができます。
取引所の XRPL アドレスの場合、宛先タグを入力する必要があるのでご注意ください。

Q. アカウント削除時に 0 XRP でもアカウントを削除できますか?

A. はい、資産が 0 XRP でもアカウントを削除することができます。

参照記事