XRPLでのトランザクション タイプ
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XRP Ledger (XRPL) には、他のブロックチェーンと同様にトークンの移動、アカウントへの接続、支払いなど様々なトランザクションの種類があります。また、アカウントの作成/削除、トラストラインの作成/削除 など XRPL 独自のトランザクションも存在しています。
XRPL でのトランザクションの種類を知っておくことは悪質な攻撃から大切な資産を守ることに繋がると思い、XUMM ウォレットで実際のトランザクション画面とその機能説明について記事化しています。
XRPL のトランザクション
トラストラインの作成/削除 (TrustSet)
アドレスにトラストラインを追加/削除するトランザクションです。
下部のスライドを動かしてアドレスにトラストラインを「作成」または「削除」することができます。
トラストラインを作成する際に 2 XRP がロックされますが、トラストラインを削除時にロックされた 2 XRP が返却されます。

トラストライン作成時には「SetNoRipple」フラグ、削除時には「SetNoRippleClearFreeze」フラグになります。
支払い (Payment)
別のアドレスにトークンを移動 (送金)するトランザクションです。
下部のスライドを動かして設定した宛先アドレスにトークンを「送金」することができます。

トランザクションを署名すると数秒で送金が完了するため、途中でキャンセルすることができません。また、送金完了すると取り戻すことができません。
そのため、支払いトランザクションを実行する際には宛先アドレスと金額を注意してください。
指値注文 (OfferCreate)
XRPL DEX などの取引で指値注文を行うトランザクションです。
設定した価格になると自動的に注文が行われます。
トークンの取引 (購入/売却) を実行する際に下部のスライドを動かして「取引」トランザクションの署名を行います。

トランザクションを作成する際に 2 XRP がロックされますが、トランザクションが実行または解除するとロックされた 2 XRP はウォレットに返還されます。
XRPL には xApp「DEX Trade」や Sologenic などのプラットフォームでトークンの売買注文を行うことができます。
成約時に若干の数量が増える場合もありますが、想定以上の枚数で決済されることはありません。
エスクローの作成 (EscrowCreate)
エスクロー (第三者によって管理する条件付き支払い) の作成を行うトランザクションです。
下部のスライドを動かして、設定された条件内容に従う支払いを「作成」することができます。

エスクローの終了 (EscrowFinish)
作成したエスクローの終了を行うトランザクションです。
下部のスライドを動かして、設定された条件内容に従う支払いを「終了」することができます。

疑似トランザクション
疑似トランザクションは XRPL が用意したトランザクションではありません。
サードパーティに接続や実行する際のトランザクションでトランザクション ハッシュが記述されないため、XRPL のレジャー (台帳) に記載させれません。
サインイン (SignIn)
アドレスに接続を行う疑似トランザクションです。
Web サービスやアプリケーションがアドレスの情報を読み取りのために接続され、トークンの移動やプライベートキー(秘密鍵)、シード値の受け渡しは行われることがありません。

この SignIn トランザクションは XRPL が用意したトランザクションではなく、XUMM が用意したトランザクションです。