XRPL でのトークン

XRP Ledger (XRPL) で発行されたトークンは代替可能なトークン (IOU) で、分散型取引所を介してユーザー間で交換・取引可能です。
そのため、XRPL には非代替性トークン (Non-Fungible Token: NFT) に関する機能が備わっておりませんでした。XRPL Labsの創設者 @WietseWind 氏が提案した NFTを発行するための新しいプロトコル XLS-14d がメインネットで採用されています。

XLS とは

XLS は「XRP Ledger Standards」の略名で、XRP Ledger に標準機能として実装するプロトコルです。XLS の後ろにナンバリングが付き、今までに XLS-1、XLS-2、XLS-3 などが提案され、XLS-14 がメインネットで採用されています。
β環境の NFT-Devnet では XLS-20d が提供されおり、開発者はこのテストネットで XLS-20d 機能をテストすることが可能です。
ナンバリングの後に付く “d” は Discussions (進行中) の意味でメインネットでまだ採用されていないプロトコルを示します。

XLS-20d とは

XLS-20d は、暗号研究者 @nbougalis によって提案された XRPL に NFT を実装に関するプロトコルです。
XLS-20d では、コンテキストとしてのネイティブ NFT タイプをサポートする XRPL の拡張機能と NFT をユーザーがデジタル資産として販売、購入、交換、保持などを目的としています。
この XLS-20d プロトコルは試験中で NFT-Devnet で試すことができます。試験運用が終われば、メインネットへと移行され、XLS-20 として採用されることになります。

XLS-14 と XLS-20d は NFT 実装に関するプロトコルですが大きな違いは XLS-20d が XRPL トークンの一部として発行するのではなく、「NFToken」と呼ばれる別のタイプのトークンを作成するという提案プロトコルです。
この XLS-20d はこの新しいタイプのトークンのため、サポートシステムの変更が必要になります。
たとえば、その NFToken を購入する際には専用の NFToken ページを必要とします。この新しいシステムの欠点は XRPL の基礎となるコードを変更する必要があるため、検証者がプロトコルに投票する必要があることです。
これは主に、XRPLの全体的な安定性にどのように影響するかがわからないためです。  

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